仙台文理 大学受験小論文入試
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小論文 「基 礎」 編

小論文の入門 編  

 第1部.「作文」と「小論文」の違い

1.作文

“自分の思っていることや感じたこと”を書くことで、素直に自分の気持ちを簡潔な文章で表されて
いればよい。
つまり、日記や、感想文の仲間なので書き方を守ればいいということになる。

2.小論文

建前としては、学術論文の仲間だか少ない字数で書くものが小論文なので、「独自性(自分だけが
持っている考え)」か「高度性(先生と同じレベルでの文章)」のどちらかが必要とされる文章である。

「独自性」について・・・本来“大学は学問をするところ”で、学問は新しい考え方を開発するものである。
新しい考え方のためには独自性が必要なので選択式問題では試せないから。
「高度性」について・・・大学の先生は教えることより研究することが商売である。意識して易しく言ったり
することが苦手で自分と同じレベルで話ができる学生が来ることを望んでいるの
で、少しでも近づくような解答を書けばよいということになる。
※大学で小論文入試をする理由
@学生の文章力が低くて嫌になっている
A「独自性」(少しでも考え方の違う)のある学生が欲しい
B「高度性」(学問レベルで思考できる)のある学生が欲しい
※「小論文」入試では、大学の先生が嫌がること(「学問」に関係ない)を書かないことがコツ
「高校生活」のこと・・・特に、文化祭・体育祭・クラブ活動・受験勉強のことを書くのが最悪
※どんな勉強をしたら良いのか
(1)新聞を「見る」から「読む」に進化させる
「作文」・・・・・投稿欄
「小論文」・・・夕刊などの文化欄
(2)「読む」のに必要な力は、国語の「現代文」の読解力
「小論文」は課題文があり、読んでから意見を書くものが多いのでレベルに合わせた問題集を
活用して読解の練習をする。
(3)読んだら意見について考える
相手の意見に納得するのか、反発するのか
(4−1)「納得」したら、それを利用出来るようにする
その意見を自分の言葉で言えるようにすることが必要
(4−2)「反発」したら、その理由を考える

第2部.「小論文」を書くための訓練法

1.漢字で最も重要な「同音異義語」を練習する

@対照 A対象 B対称
※文脈に沿った語を選べるかが試され、これだけで総合力がある程度わかる。
⇒例: @私は、この筆者とはタイショウ的な意見をもっている。
A私の反論は、筆者の記述態度をタイショウとしたものものである。
B私の意見と筆者の意見とは、タイショウの位置にあると言える。
※上記の程度を書き分けられない人は、問題集で練習する。

2.人によっては、要約の練習は必須で、「訓練法」としても大きな意義がある

※「小論文」と言いながら「要約」問題も合わせて出題している大学が多い。
@要約練習により小論文の記述力が高まる。
A要約をやる意義(目的)は、他人の論述内容を借りて、それを自分の文章にすることである。
例えれば、材料は人にもらうけれど、それを使って料理するのは自分だと言うことになる。
B小論文の記述練習にならないので、要約文は箇条書きにはしない。
記述の練習は選んだ材料をどのように組み立てるかが重要で、抜き出す箇所が不適切でも、
文章として読めるなら、箇条書きよりはよい。
C接続詞・指示語などのつなぎ言葉を自分でうまく工夫する。
要約は、本文のよい所を抜き出して利用することになる。ばらばらな箇条書きの内容を
工夫してつなぐと「要約“文”」になる。この内容をつなぐことが「小論文」にとって
非常に有効な訓練となる。
適切なつなぎ言葉を用いるには、内容をよく把握いていなければならないので、分かりやすい
文章を書くことに役立つ事になる。
D要約練習の素材は、新聞の文化欄の記事や大学入試問題文が最適である。

※小論文の文章を練習する素材として選択する場合、初めはどんなものでもよい。
新聞のコラムと社説は要約には適していない。

コラム・・・文章の長さが短く、一つのきちんとした文章ではないので要約には不向き。
社説・・・・まとまりがよすぎて、要約する意味がない。
E記述力の練習には字数制限せず、要約問題の練習は200字前後が適当である。

3.初心者は、「結論・本論・結論」の構成の方が<文章の統一性>を
保ちやすい


※小論文では<自己の意見の明確性>が必要だが「結・本・結」の構成は要件を満たせる
利点がある。

※文の構成として・・
@起承転結・・・・・・・・小論文では使わない
A序論・本論・結論・・・小論文向きの構成

「結論」を始めにおくことができるようになる書き方

  始めの「結論」は、後の「結論」が出てから文章の頭に付け足すもの

「小論文」は下書きをしてこそ書ける
※下書きなしで書ける人は、頭の中で下書きしている。清書するのに400字で約15分位かかる
ので下書きの時間をうまく取るのがコツ。


4.「独自性」も「高度性」も、一般の立場から離れると得られる

「独自性」は・・・他人と違う角度から問題に迫ってみると得られる
「高度性」は・・・レベルの高い文章を読んで意見を吸収する

(1)「発想力」と「応用力」が、小論文を支える力=「独自性」「高度性」に必要な力
「発想力」は・・・人と違ったことを思い浮かべる力で、身につけるには目的意識を持って訓練する
必要がある
「応用力」は・・・初めに思い浮かんだことは捨てて、別のことを考えるようにする

(2)「発想力」を積極的に磨くには、普通と逆の方向から考える
例・・・・「人間性」について
複数の証拠⇒ 「人間」を悪いものとして考えると、ものには多面性があるので悪いことの証拠を
探す。
論証⇒「環境問題」なら、地球に対して悪いことをしているのは人間だけ。食べもしない
のに殺すのも人間だけ。
建設性のある 結論⇒単に人間を悪いものとしただけではまずいので、その認識から、「自分の
中にも悪が存在しておりそれを極力押さえる努力が必要だ」と言うような
結論を引き出す。
@逆の発想した場合、<論証>を忘れず、「結論」に<建設性>を与えることが必要である
「建設性」は・・・ただ日常を壊すだけでなく、それにより次を建設するという方向性を与えることが
必要。
A他人の立場に立って考えることは、発想力の訓練としてかなり有効な方法
※「小論文」は正直に思っていることを答える科目ではなく、どれだけ学問的可能性をもっているか
を試す科目なので、レベルの高い人と同じような意見が書けるだけでよい。評論文などで読んだ
筆者の立場に立って、それを全く自分の意見として書けば相当レベルの高いことが書ける。


(3)「応用力」は、身に付けている基本の事柄を違う所に使う力
「応用力」を養うには
@自分のものにしていていつでも使える考え方や知識を持っていること
「基本の事柄」・・・自分にとって「基本」と言える考え方や知識をもっていること
A基本の事柄は、できるだけ関係が遠いと思われる課題と組み合わせる
例・・・・「人間性」についてなら
美術というテーマで使うと・・・「美術というのは単に美を描くのではなくて、人間性を具象化すること
も課題であるから、人間の本質として悪を描き出すことも重要である」
などとも書ける。
B「人間」「宇宙」「歴史」「文化」などの大きな項目について自分の意見をハッキリさせる
(=基本の事柄)

例・・・・「人間性」についてなら
「そもそも人間と言うものは、〜」と言うような書き出しで深みをつけたり
例・・・「人間」を使って「時計」を論じると
「人間は、時計にしばられて時刻という人工的なものを守ろうとするあまり、人にわずかの猶予も
与えることができなくなって、人を傷つけてしまうというということもする動物なのである。他の
動物ならば、時刻の観念はないから、行動として有効な方法を選択するはずであるのに。」
などとも書ける。
(4)「発想力」は、「応用力」を発揮するためだけでなく、全ての根本の力
小論文の根本は発想力にあり!!<発想力こそ命>

序論・本論・結論(小論文の構造)編

1.論文の構造図(アウトライン)を作る

大構造 小構造
序論 問題提起の背景+問題提起
本論
「過去」・「現在」・「これから」
「現状」・「原因」・「対策」
結論 まとめ(抽象化)+今後の展望
課題1.「私について」

2.組み立てを考えておく

@「因果関係」(「現状-原因-対策」)で書く方法
課題2.「幼児虐待」について、原因をはっきりさせ、とりうる対策を述べなさい。
(600字程度。メモととってから書く)

※小論文で書く要素は2つ・・・・タイトル、本文(序論+本論+結)
「小論文」では与えられた文章や資料をよく理解し、設問が何を要求しているのかを押さえること
論文は書く要素は5つ・・・・・・タイトル、要約、本文、まとめ、引用文献
「論文」は自分で問題を発見し、社会学なり、心理学なり、法学なりのそれぞれの学会のセオリーや
細かいルールに従って書くことが重要
いずれの場合もタイトルは、できるだけ文章の内容を明示したものにする

A「弁証法」(「賛成-反対-統合した自分の考え」)で書く方法
課題3.「ガン告知」について、賛成か反対の立場を明確にし、考えを述べよ。
(600字程度。メモととってから書く)

課題3.に「序論」・「結論」も書く

3.「本論」部分の論理展開の3つの方法

@「弁証法」 (ヘーゲルの弁証法が一般的)
質問や批判に対応しながら、真理に到達するやり方。(ソクラテスの問答法も弁証法)
「否定の否定」という法則(考え方を鍛えるのに最善の方法)
課題例⇒ 「ガン告知」
最初に⇒ 「告知に賛成」の意見を紹介
  次に⇒ 「告知に反対」の意見を紹介
今度は⇒ 「反対」の考えを否定し、より強力な「告知に賛成」の意見を構築する
(注意)「弁証法」で注意すべきは、対立する2つの考えを検討したあとに、統合した自分の
考えを書く時に折衷論にしないこと。

<利点>
@「捕鯨問題」や「携帯電話の車内使用」や「ガン告知」など賛成反対の両方の意見が想定
できるものは、その対立項をそれぞれ考え、その上でどちらかの立場を取ればよい。
A「常識について」とか「理想について」などと一つのテーマが示されたら、それについての
プラス面とマイナス面を考え、その上で常識や理想を持つことのよさを論じ、同時に問題点
を指摘し、何に気をつけければいいのかを論ずればよい。
B「常識と非常識」とか「日本の教育とアメリカの教育」または「同情と共感」などのように性質
の異なる2つのものが並べられているなら、それぞれについてマイナスとプラスを考えてみる。
その上で、統合した自分の考えを述べればよい。
<物ごとの3つ理解レベル>
1つ・・・「まあ、聞いたことがあります」レベル
2つ・・・「よくわかっていて他人にも説明できます」レベル
3つ・・・「いつでも、どこでも、自在に使いこなせる」レベル

A「演繹法」
問題提起に対して与えられた確実な前提(法則など)から出発し、その前提を事実・データに適用
して結論を導き出すやり方。
<特徴>
初めから確実な前提である法則がはっきりしているので、読み手にはわかり易いが、論理が一般
から個別に向かうため、新しいものをもたらさない弱点もある。
「仮説演繹法」・・・演繹法の弱点を補うために使われるやり方。学術論文に多く使われる方法。
自然科学から社会科学に至るまで、論文はこの方法が多く、大学での論文や
レポートはこの形式。
課題例⇒ 「幼児虐待はなぜ起こるのか」
「序論」・・・ 「幼児虐待」を問いかける形
「本論」・・・ すぐに「仮の答え」を出し・・・いきなり問題に答える
⇒ 「幼児虐待は、親のパーソナリティから起こる問題ではなくて、子育てに
おいて親が孤立している社会状況から起こる必然的なものなのだ」
その後は⇒じっくり論証していくやり方
B「帰納法」
問題提起に対していくつかの具体例や事実を示し、それらの共通性を引き出し、その共通性から 結論を導き出すやり方。
<特徴>
論理が個別から一般に向かうために新たな発見をもたらす可能性があるという優れた点があるが、
場合によってはこじつけになってしまうかもしれないという問題点もある。
課題例⇒ 「地球環境問題にはどのようなものがあるか、それを改善するにはどのような方法が
考えられるか」
「序論」・・・「地球環境について」を問いかける形
「本論」・・・「温暖化」「オゾン層の破壊」「森林破壊」「酸性雨」などの例をあげて、
共通性を取り出し
⇒ 「結局、地球環境問題は自然に対する人間の傲慢さが生み出したもの
なのだ」と抽象化するやり方。
その後は⇒ じっくり論証していくやり方
「いろいろな例に当って考えるとこんなことがわかった」「改善するためには
自然に対する人間の謙虚さを取り戻し、自然と共生する方向へ科学発展さ
せる必要がある」などと論理を展開するやり方。

4.「序論の書き方」の必殺技

<序論の書き方の定石>
0. テーマ(幼児虐待)
1. テーマから思いつく現象・・・(できるだけインパクトの強いものがいい)
⇒ 洗濯機の中に幼児を放り込んだ母親がニュースで報じられていた
2. それがなぜ問題になるのか
⇒ 「母親は子どもに愛情を持っているのが本来の姿なのに、信じられない事件が
多すぎるのだ
3. 問題提起つまり問いかけ
⇒ 「幼児虐待はなぜ起こるのか。どう対策を立てればいいのか
後は、不自然な日本語にならないように上記1・2・3の順につなげばよい。

0. テーマ(少年法の改正)
1. テーマから思いつく現象・・・(できるだけインパクトの強いものがいい)
⇒ 「長崎で起きた中学生の幼児殺人事件をきっかけにして、少年法の改正が問題になっている」
2. それがなぜ問題になるのか
⇒ 「だが、事件が起こるたびに法によって裁く年齢を下げることに意味があるのだろうか」
3. 問題提起つまり問いかけ
⇒ 「少年法は厳罰主義をとるべきなのか、それとも保護主義がいいのか、考えてみよう」
後は、不自然な日本語にならないように上記1・2・3の順につなげばよい。

5.「結論の書き方」

@「結論」は「序論」に対する答えなので対応しているかをチェックしなければならない。答えをシンプル
にした上で、補足するための言葉を増やすのはかまわない。
A個別の問題に留まらず、より広がりを持った普遍的な問題につながっていること。
B結論は問題のこれからの展望を示したり、残された問題を整理したりする役割を持っている。
C上記の@ABを踏まえ、結論は常識とは異なる独創性のあるのもがいいが、注意すべきは独創性
にこだわりすぎると単に他人を驚かすだけで説得力を欠いたものになる恐れがある。
D独創的な「結論」に至るのが難しい場合は、「結論」に至る論証の仕方・具体例の示し方に独創性が あればよいと考える。
⇒例 「外国人お断り」について(銭湯の貼紙)の考えを述べよ。
「序論」 問題提起
「本論」 賛成反対の意見が戦わせられ、その後、自分の考えは「外国人お断り」に
反対だったら・・・

「たとえ彼らが風俗・習慣の違いから日本の社会生活にすぐに馴染むことができないにしても、それだけで 『お断り』し、排除するというのは短絡的すぎる。欧米で日本人が同じ立場に立たされたら不愉快なはずで ある。外国人は営業の邪魔になっているかもしれないが、嫌がらせをしているわけではない。ただ、日本の 生活習慣とズレがあるだけなのだ。」
と書く。これはまだ貼紙という個別具体性への意見。
「結論」
「やはり私は『外国人お断り』に反対である。外国人と指定して断るのは差別であるからだ。問題は言語や 文化の相違からくるコミュニケーションギャップにある。日本人は異文化を持った人々を排除するのではなく、 異なる文化を認めた上で、外国人に日本の文化を理解してもらう努力をしなければならない。それは日本人に課せられた、国際化への試金石でもあろう。」
序論の問に対する問にしっかりと答え、さらに単なる貼紙を許すか許さないかというレベルにとどまら ず、異文化とのつき合い方の問題であることを指摘し、国際化の問題につながっていることを指摘する。

6.パラグラフ(段落)・ライティング

大構造・・・「序論−本論−結論」
小構造・・・「本論」を「帰納法」「演繹法」「弁証法」で書く
段落(パラグラフ)構造・・・「本論」を「帰納法」「演繹法」「弁証法」の中身の構造をいい、文章の一区
切りで、内容的に連結された幾つかの文からなり、全体として一つの話題
について、ある一つの話題についてひとつのことを言うものである(部品
と同じ)。 さらに、そのパラグラフで何を言おうとするのかを一口で述べた文
=中心文・トピック・センテンス)があるのが建前である。

文章を書くことの実際 (実践編)

1.アウトラインを作ること

与えられたテーマに対して論証のための構造を作ること。特にそのためには、例題を読み、
論述すべき対象について、まずしっかりと見取り図(アウトライン)を作ってから解答する。

2.テーマを6つの領域で考える

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