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小論文 「作文型&資料型」編

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「作文型」の書き方

    @問題提起の形でテーマを取り上げる
    A問題提起の答えを考える
    B「譲歩のパターン」を使い、反対意見や例外を記した上で自分の意見を述べる
    C反対意見を部分的に肯定し、その後自分の意見を結論として述べる

「○○について、あなたの意見を書きなさい」の形で示されたテーマについて
    論じる問題
    【課題1】
     厚生省の「少子化対策キャンペーン」の標語、「子育てしない男を父親とは言わない」に
     ついて、あなたの意見を書きなさい。

問題提起の形で・・・

    テーマとして「少子化」・「子育て」・「父親」に関して書きだす
 日本では近年、一人の女性が生涯に生む子供の数が減少してきている。少子化が問題視されるのは、 将来の国力の低下につながるからである。では、父親が子育てを分担しさえすれば、少子化に歯止めがかかり、出生率が上昇するのだろうか。

自分の答え・・・・

    父親の子育てで少子化は「止まらない」とする
    まず、父親が子育てに参加することを肯定する意見を「譲歩のパターン」を使い書く
 確かに、日本における男性の家事協力度は欧米先進国に比べて低い。育児をする父親が増えること自体は、 子供にとって両親に育てられるという点で、いいことである。また、 母親にとっても、家事労働の負担が軽くなるという点で、喜ばしいことである。

次に、否定する意見・・・

    父親の子育てが少子化対策として効果的でないという意見を書く
 しかし、父親が子育てをしないから少子化現象が起きた、というわけではない。 少子化の大きな原因は、子育てと仕事が両立できるような、公的な支援制度が不十分なことと考えられる。 子供を育てながら仕事を続けることができない環境が、女性に出産をためらわせているのである。

結論として・・・

    少子化に有効な対策を考える(例:公的支援制度)
 所得や職場を保障する育児休業を制度化して父親にも育児に参加できるようにしたうえで、 いつでもだれでも利用できる保育所の拡充など、出産後も母親が働くことができるような育児支援制を早急に確立しなければならない。

    【課題2】

問題提起の形で・・・

 「サマータイム」とは、夏のあいだ、時計を一時間進める制度である。欧米を中心に七十ヵ国以上で実施されており、 日本でも導入が検討されているのは、省エネルギー・地球温暖化防止という環境保護的効果と、余暇時間の拡大による経済効果などがあるからだということである。
 では、サマータイムを実施さえすれば、環境が保護され、景気が良くなるのだろうか。

自分の答えは・・・・

    「サマータイム」を実施しても環境保護や景気回復にはつながらないとする
    「譲歩のパターン」を使って、肯定要素を書く
 確かに、夏時間を採用することによって、50万キロリットル分の原油が削減され、余暇の時間が増えることによって、 6,800億円程度の経済効果があるという資試算が出されている。国を挙げて1時間早起きするだけでこのような効果があるのであれば、早急に実施すべきである。

否定要素を書くと・・・

 しかし、「50万キロリットル」は、国内エネルギー消費量の0.1パーセントにすぎず、金額にして70億円程度である。 経済効果については試算に明確な裏付けがない。これに対して実施経費として1,000億円ほどかかるとされている。 また、1時間早く起きたとしても1日が24時間であることに変わりはなく、余暇に使われる時間は他の時間を削ってまわす以外にはない。そもそも、緯度が高く、年間の日照時間が少ないヨーロッパで、 日光を活用することを目的に始まった制度を、高温多湿の日本の夏に導入すること自体無理がある。

結論は・・・

 環境保護や景気回復につながるなどの利点が確実に得られるかどうかが不明のまま、サマータイム制度の導入を急ぐよりも、 電力や原油の削減と地球温暖化防止には、代替発電としての太陽光や風力の利用技術の確立に努めるなど、有効で抜本的な解決策を優先させなければならない。

「資料型」図表タイプの書き方

    課題文を読んで要約する代わりに、図表の特徴を文章で表現する問題。

    <グラフや図表で注目すべき点>
     @縦軸・横軸がある場合は、両軸の単位をチェックする
     A「年」の軸がある場合は、時間の経緯に伴う大きな変化があるので、現象・増加傾向に
      気をつける
     B一つのグラフ面に複数の項目が同時に表示されている場合は、比較して相違点を探す
     C図表から読取った特徴を具体的な数値を用いて文章化するが、数字は「25%近く」、
      「60%以上」のように概数で表示する
     D複数の図表が並んでいる場合は、何か関連があるので、図表の組み合わせに含まれた
      出題意図を読み取れれば、書くべき文章は限定されるので書きやすい。

    【課題】
     次の図表@・Aをもとに、現在、日本で問題になっている「高齢化」について、あなたの意見
     を述べなさい。

図表の特徴
     <図表@>から1950年から1999年にかけて、15歳未満の人口の割合が20%以上減少し続け、
     65歳以上は10%以上増加し続けて(少子高齢化が50年続いている)いるということがわかる。
     また、<図表A>から、65歳以上の人たちの60%以上が健康で在宅しており、25%近くが働い
     ているということがわかる。

図表の特徴を関連づけて、自分の考えを書くと・・・

 50年にわたって続く少子高齢化の現象は今後も続き、15歳以上65歳未満の労働人口の減少につながると考えられる。 また、公的年金制度や高齢者医療などにおいて、現在の社会構造のままでは対応できなくなると考えられる。
 高齢者本人の健康状態に留意したうえで、高齢化社会を迎えて必要とされる介護者など、新たな労働人口として、 健康で在宅している60%以上の人たちを対象とした雇用拡大など構造改革が必要である。
    【練習問題】
     図表@・A・Bの特徴を書く

<図表@>合計特殊出生率(ひとりの女性が生涯に生む子供の数)の国際比較

 <図表@>から世界各国で1965年から10年にわたり、出生率が減少していることがわかる。しかし1975 年以降、アメリカ・スウェーデンでは上昇に転じ、フランスでは横ばいとなっているのに対して、日本では現在 も下降を続けている。
 欧米諸国では少子化傾向が上昇に転じているのに対して、日本では少子化傾向が続いている。

<図表A>年齢別労働力率の国際比較

 <図表A>から、スウェーデンではすべての年齢層において労働力率に男女差がない。日本でも20〜24 歳までは男女差がない。しかし、25〜34歳の間は女性の労働力率が50%近くまで下降している。その後、 上昇に転じるが、男性の労働力率が100%に近いのに対して、女性は70%以下にとどまっている。
 スウェーデンでは、労働力率に男女差がないのに対し、日本では、25〜34歳で50%程度まで落ち込み、 その後も70%程度でとどまっている。

<図表B>男性の家事協力度の国際比較

注:@男性の家事協力度を、女性の時間を100とした時の相対量で指標化している。
A日本は1990年、イギリス、デンマーク、フィンランドは1987年、カナダは1986年、
アメリカ、オランダは1985年の数値。
 <図表B>から、家事協力度のすべての項目において、日本の男性の協力度は諸外国に比べて低い。「子供の世話」においては女性の8分の1以下、  平均で35%近い欧米諸国の、3分の1程度しかない。

図表@・A・Bの特徴を関連づけて、自分の考えを書くと・・・

 現在、日本で女性が生涯に生む子供の平均数は1.39人にまで落ち込んでいる。少子化の大きな原因は、 母親が、子育てと仕事を両立できない状況にあることと考えられる。
 人口減少による国力の低下を防ぐためには、所得や職場を保障する育児休業を制度化して父親も育児に 参加できるようにしたうえで、いつでもだれでも利用できる保育所の拡充など、出産後も母親が働くことがで きるような育児支援体制を早急に確立しなければならない
  ◆表やグラフのある課題文は、「分析能力」を見ようとしているので極端な部分に注目する。
分析結果はYESの立場で論じるのが原則。
数字に少しくらいの例外があっても気にしない

    【例】
     次の資料は、結婚と家庭に関する首都圏での調査である。これらの調査結果に表れた結婚と
     家庭についての見方を分析し、400字以内で述べなさい。


表やグラフを読取るコツ
     (1)表やグラフの極端な部分に注目し、他と比べて極端に大きかったり小さかったり、変化の度合いが
        激しい部分を探すこと。また、逆に数字が全く変わらない部分、変化の少ない部分も注目する。
     (2)数字やグラフを見る時、「ときには例外もある」と言う目を持つ。7〜8/10が同じなら、違う2〜3は
        気にせず、そのグループと同じ特徴を持つと考える。
表やグラフを分析するコツ
     「グラフでは〜とある。その理由を考えると・・・・」となるが、分析能力を問われているので、この時読取っ
     た内容に無理にNOを言わないこと。素直にYESとするほうがよい。

資料1から・・・

      年齢が低いほど結婚しないことに賛成する人が多く、その理由として「結婚だけが幸福ではない」という
     理由をあげているひとが圧倒的に多い。

資料2から・・・

      「休息・安らぎを得る」「互いに助け合う」「お互いに成長する」が、どの年代でも圧倒的に多いが、一方
     で、「経済生活を支える」「夫婦の愛情の場」をあげている人は少ない。

まとめると

      2つの資料からは、経済的に豊かになり、経済や愛情を家庭に求めなくなっていること、そのため、
     家庭以外の場に幸せのを求める人が増えていることがわかる。
      設問では分析せよとあるだけなので以上で十分。「分析結果をもとに論ぜよ」なら、なぜそうか、その
     理由を社会一般にまで広げて分析してみる。

■模範解答例■
 資料1からは、年齢が低いほど、結婚しないことに賛成する人が多いことがわかる。年齢の高い50歳代でも、 39パーセントの人が、結婚しないことに賛成している。そして、結婚しないことに賛成する理由として、「結婚だ けが幸福ではない」という理由を挙げた人が圧倒的に多いことがわかる。資料2からは、「休息・安らぎを得る」 「互いに助け合う」「お互いに成長する」という項目が、どの年代も圧倒的に多いことがわかる。そして、注目さ れるのは、かつては家庭の役割「の大きな要因であったはずの、「経済生活を支える」「夫婦の愛情の場」と いう項目を挙げた人が少ないことだ。
 これから、男女とも経済的に豊かになって自活できるようになったため、経済の支えを家庭に求めることが なくなり、家庭内での愛情を幸せと思わなくなって、家庭以外の場に幸せを求める人が増えていることがわかる。

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