仙台文理 大学受験小論文入試
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医学部入試 仙台文理
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小論文 「標 準」 編

合格点50〜60点を取るための方法 編

ポイント1・・・

      課題文を正しく読取る力=読解力、テーマについて深く考える力=考察力、自分自身の論を分かり
     易く表現する力=表現力があることを、文章を書いて証明すること、だけでよい。

ポイント2・・・

      制限字数約1/4〜1/3を、課題文の内容をまとめたり、テーマについて定義づけたりする
     ことに使う

ポイント3・・・

      ただ思いつくままに書くのではなく、自分自身の考えを正しく伝えるための効果的な論理展開パ
     ターンを身につける
    「課題」例・・・
     次の2つの文章は、それぞれ新聞の投稿欄に投書して掲載された意見です。Aの意見が最初
     の投書で、Bの意見はそれを受けての投書です。これらを読んで次の1、2に答えなさい。

     1.AとBそれぞれの意見の要点を書きなさい。
     2.これらの意見をふまえて、この問題についての議論をさらに深めたあなたの意見を
     述べなさい。

     ※A・Bの意見の要点をまとめる事ができると、合格点の1/2は得点できている。
    Aの意見 クラブ活動で夏休みを縛るな             (会社員 43歳 男性)
 社会人の夏休みの日数は長くなってきた。しかし、家族で遠出せんとすると、ネックになるのは子どものクラブ活動である。
 ちょっと長い休みを取れば仲間から白眼視されるケースもあるようだ。だから、お互いにけん制し練習に通わざるを得なくなる。
 それにこの炎天下、体育祭で幾ら体力があるとはいえ、毎日毎日の練習漬けでは疲労が蓄積されていくに相違ない。夕刻、練習から帰る制服姿の生徒は、大概疲れきっている。 時折、ローカル線で乗り合わせたりすると、車両の床に座り込み菓子を食べている。
 振り返れば私が高校時代、運動部を退部したのも夏休みだった。祖父母と田舎に旅行する計画だったが、最後までクラブと折り合いがつかず、結局意欲もなえ辞めてしまった。
 休みを自由に取れるようにすべきだが、生徒の自主性に期待しても無理である。先生をはじめ指導者たちがもっと生徒の個別事情を理解し、休みを認めるべきである。皆勤賞を表彰する学校は今では稀有だと 思うけれど、クラブ活動にその精神は綿々と生きている。
 また、2学期の当初に諸々のスポーツ大会が実施されているなら、改善すべきだろう。
(朝日新聞「声」欄より)
***課題文のAの意見***
<要旨・主張・要約などを書く場合>
以下3点を抜き出してつなぐと要旨になる
@「何について」
A「どのような点を」
B「どうしなければならないか」

テーマ・・・

クラブ活動で夏休みを縛るなから、「夏休みのクラブ活動のあり方について」とわかる

第1段落・・・

家族旅行にいけない

第2段落・・・

休みを取ると仲間から白眼視されるため、練習に行かざるを得ない

第3段落・・・

炎天下、毎日の練習漬けで疲労が蓄積される

と、クラブ活動によって縛られている状態を述べている。

<結論・改善策・解決策(どうすれば問題点を解決できるのか)の見つけ方> @強調語をチェック・・・
「重要・当然・なければならない・はず・必要・べき」など持論を強調する語
A主張語をチェック・・・
「言える・思う・考える・望む」など持論を強調する語

第5段落・・・

休みを自由に取れるようにすべき指導者たちがもっと生徒の個別事情を理解し、休みを認め
るべき

第6段落・・・

2学期の当初に諸々のスポーツ大会が実施されているなら、改善すべきと、問題点の改善
策・解決策(=結論)を述べている内容。

<課題文の要旨のまとめ方>
注目点@課題文のテーマ
注目点A問題点・批判点
注目点B結論・改善策・解決策

    Bの意見 部活も立派な余暇の使い方              (大学生 18歳 男)
 11日付け本欄、「クラブ活動で夏休みを縛るな」を読んで、いささか疑問を抱いた。そもそも余暇とは、 学生にしろ、社会人にしろ、基本的に自由に使うことが許されている時間であるから、余暇を過ごそうとする本人が、 その意思に反して、余暇の間に強制的に何かをさせられるのは、もちろん好ましいことではない。
 しかし、僕もそうだったように、学歴偏重という大きな社会構造においては、自分の意思を大切にしようとする考えもすぐに押しつぶされてしまう。 そこで、近頃の中高生は授業と部活動の板挟みに遭っていると一般には考えられがちだが、だからといって、 この夏休みに家族そろってどこかへ旅行に行けばよいという問題ではない。
 部活動に打ち込む理由は、大学生の場合、新鮮な人間関係を求めたいということからだ。そして、 その人間関係は、学校で授業を受けているクラスにも、そしてもちろん家族の中にも存在しないのである。
 たしかに、体育会系の部ならば練習もハードで、親からみれば心配に思えることもあるだろうが、 どんなに疲労困ぱいしているように見えても、自分の意思でそうしているならば、それは十分に自由で立派な、余暇の過ごし方だと思うのだが。
(朝日新聞「声」欄より)
***課題文のBの意見***

テーマ・・・・

「部活も立派な余暇の使い方」とあるので「部活動のあり方について」とわかる

第2段落(問題点・批判点)・・・

近頃の中高生は授業と部活動の板挟みに遭っていると一般には考えられがちだ

第3段落(問題点・批判点)・・・

新鮮な関係は、学校で授業を受けているクラスにも、そしてもちろん家族の中にも存在しない

第4段落(結論・改善策・解決策)・・・

自分の意思でそうしているならば、自由で立派な、余暇の過ごし方だ

YESかNOか、自分の立場を決める 編

***Yes、Noが作文と小論文の違い***

1.課題に対して自分の立場をYESかNOで答えるのが小論文


2.YES・NOを問うていない設問でも、YESかNOで答える問題に変えるのが 小論文


例: 「臓器移植についてどう思うか」という設問などは、YESかNOかを直接聞いている訳ではないが、
設問をYESかNOかで答えられるものに変えてしまう。
「臓器移植は人間のモラルを破壊する恐れはないか」とか、「臓器移植を無制限に認めるのは危険
ではないか」などと、書きやすそうなテーマに作り変えて、YESかNOか自分の立場を決めて、その
理由を述べていけばよい。

書き出しは・・・設問を理解していることをアピールする必要があるので・・・
例@ 《臓器移植について考えるときに不安視されることの一つに、臓器移植がモラルを破壊するの
ではないかという問題がある》などど書き始める。
例A 《「・・・・・と言われると、○○を連想する」》
例B 《「・・・・・の問題は、つまるところ、○○の問題に集約される」》
例C 《「・・・・・の問題をせんじつめれば、○○の問題として捉えることができる」》などとして書き出す。
(注)問題を作り変えた時は、書き出しで本来の設問との関係を説明する。

3.YES・NOの形にしにくい時は、結論を言って、それを問題提起代わりにする


4.「AとB」形式の設問では、両者の関係に注目する

※「AとBのどちらを重視するか」「AとBは両立できるか」という2つの視点から書く
例: 「心と身体」「自由と規律」「国際化と地域社会」など、2つの名詞をあげた形式の設問の場合は、 「AとB」のように必ず両者は対立関係になっているので、設問が作りやすい。
※一方を否定するのが難しい設問の場合
「両立できるか」を考えた方がやり易い場合もあるが、最後は「一方が大事」という結論にする。

5.“自分の意見”より“人と違う意見”を述べる

例: 「子供の権利について述べよ」という設問がでたら・・・
⇒一般的には・・・ 「子供の権利は重視されなければならない」という意見なら他の受験生も書いて
いるので採点者の目を引かず、高得点にはつながりにくいが、・・・
「今の子供は甘やかされすぎている。もっと権利を制限すべきだ」とか「子供の権利 を大事にしすぎることが、大人のやる気を失わせているのではないか」などの方向で 考えてみる。
⇒法学部なら・・・ 人権を認める方向で書くほうがよく、人権を否定する方向で書くと適性を疑われ る最終的には常識的な方向で書くが、反対意見を考える事で論を深める事ができる。

   高得点を取るには、反対意見を提示する事で、
                採点者に「おっ」と思わせることが大事

   最初に思い浮かんだ結論と逆の結論を考えてみると、
                      面白いアイディアが出やすい

6.“内容”より“構成力”のほうが大事

小論文で最も求められているのは、文章がうまいか下手か、内容が面白いかどうかではなく、
論理的な文章が書けているかどうかで、重要な事は『構成力』だ。

小説や映画・・・「起・承・転・結」


   構成をしっかりさせれば、論理的で説得力のある
        小論文がかける短い文章ほど、しっかりした構成力が大事

7.構成力のある文章にするには「問題提起」「意見提示」「展開」「結論」の 4部構成で書くと、自動的に、論理的で説得力のある小論文になる


8.小論文の段落分けと書き出しパターン

「問題提起」・・・個人的体験や客観的事実からだと、書き出し易い
・個人的体験から書き出すなら・・・「先日、電車でこんな光景を見かけた」
・客観的事実から書き出すなら・・・「先日、新聞でこんな記事を読んだ」
など。文章の最後は「〜だろうか」終わると、問題提起らしい段落になる
「意見提示」・・・覚えておくと便利な「確かに・・・、しかし〜」というパターン「確かに・・・」で予期される 反論を書いておき、「しかし〜」で自分の意見を書く。
(字数稼ぎや広い視野をアピールできる)
「展開」・・・・・・・意見提示部を受けて、「なぜなら〜」や「その背景には〜」などと論を深める
(注)知っている事をダラダラ書く傾向のある人は、最初に結論を書いてその理由を
説明すると論を深めやすく、論旨が“迷子”にあるのを防げる。

「結論」・・・・・・・簡単に「以上見てきたように、私は〜と考える」で終わりにすればよい

9.課題文のある設問は、メインテーマを読取り問題提起で述べ、
意見提示へと論を進める


例: 課題文が外国のエリート教育事情を説明して、「日本も外国のエリート教育を行なうべきである」
と主張したものだとすると・・・
《課題文では、日本でもエリート教育が必要だと述べている。だが、本当にエリート教育は必要だろうか》 などと書いて、問題提起にする。

<課題文のメインテーマを問題提起に使うメリット>
@課題文の内容をきちんとつかんでいる事を採点者にアピールできる事
Aこれから自分が述べる内容を採点者に示す事
(注)書くべきテーマを指定する問題が、最近増えているので・・・
テーマが指定されている時は、課題文を設問に合わせて改めてみる・・・

10.「許せない」「すばらしい」などの「感情的な表現」を止めると、
論理的な文章が書きやすくなる


※「論理的文章」と「感情的文章」の違い
例: 「NOの立場の人もいるだろうが、自分はこういう理由からYESだと考える」と書くのが論理的文章で
「自分はこういう理由からYESと考える。これは人間なら当然で、そうでない人は許せない」や「自然
は大切なもので、これを破壊する人は許せない」と書くのは感情的な文章。
例: 「自然破壊を良いことだと思っている人はいないだろう。それでも起こってしまうのは、一つには人間
の中に潜む欲望が、自然を大切にしたいという気持ちに勝ってしまう事が、往々にしてあるからだ」 などと、反対意見意にも一理ある事を述べる必要がある。
上記以外で小論文に適さない使い方・・・
「〜するのは不道徳だ」や「〜するのは当然だ」といった表現も感情的表現
※「許せない」等の感情表現は小論文では禁じて。

11.具体例をあげると説得力が大きく増す

例: 「競争社会について」という設問に対し、「貧富の拡大をもたらし、社会を不安定にする」と
主張する場合・・・
「アメリカではごく少数の人だけが巨万の富を握っている」とか「常に緊張を強いる社会は、心身に
多大なストレスをもたらす」などと具体例をあげれば、説得力が増す。
(注)抽象的な言葉を多用するのは、論理を空回りさせるもと

<具体例を考える>
@自分自身の経験から、何か課題文のテーマに関することがらがないか」
A「見たり、聞いたり、よんだりしたなかで、課題文のテーマに沿って述べられることはないか」
などを考え、いくつか候補にあげる。

    「課題文」の例
     設問1.次の文章について、あなたの意見をまとめなさい。
 「日本語のあり方」
 イギリスは1066年にノルマンに征服されて、以来300年、公用語にも学校用語にもフランス語を強要された。 それでも、英語は滅びなかった。そういう例もある。だが、アングロ=サクソンが復活させたのは、その粘り強い、 我の強い性格によるところが大きい。日本人のような、万事受け入れ型の、同化性の強い性格の顕著な民族はもし、300年にわたる占領をうければ、自己の言語の伝統を守り続けれるであろうか。
 そのイギリスでも、英語が再び法廷で使用を許可されたときには、昔の英語とは変わりはてて、冠詞も語尾変化も落ちてしまい、単語の体系もすっかり異なっていた。
 日本語は一億の使用人口を持つ。一億の使用を持つ言語が、他の言語に移った記録はない。それに、外国語が強制されれば、人々は抵抗するのが普通である。だから、日本語は容易に亡びたりしないとも考えられよう。
 しかし、日本人は嬉々として、進んで英語を取り入れ、なまはんかな英語を使い、英語の話せる人間を尊敬している。
 これを軽薄として排除しようとしても、明治時代のように漢字を武器とすることはもはやできない。根強く民族の生活と思考とに養われた母語を、学生たちはじっくりと教えこむこともされていない。
 それに、自然科学の論文など、もはや英語でなくてはならなぬ現状である。テレックス、電子計算機が外国語と直結して来たから、商業でも外国語のままわからなくてはならない。自動翻訳機がもし成功すれば、それはカタカナかローマ字で作られるだろう。ローマ字になれば、外国語は一層自由に使われ、ヨーロッパ語に移行するには、表記の面では、たやすいことになるだろう。
 では将来、辺地や離島に行けばまだ日本語が聞けるなどど言われないようにしたいなら、どうすればよいか。
 いくら「日本語を大切にしよう」と言ってもいても無力である。日本語を保護しようなどとすることも全くの無意味である。日本語を箱入り娘のように箱の中に入れて大切にしまっておくのは無意味である。 大切な事は、小学校から大学まで、もっと徹底して日本語を教えこむことである。そして、21世紀、22世紀を生きるための思想や文学、新しい科学、技術を日本語で検索し、生み出し、それを日本語で書くことだ。プラトンを学ぶためにギリシャ語 が、カントを学ぶためにはドイツ語が必要である。将来の世界を生きるために、日本語で書かれた文献が貢献し、それが世界で必要になるときに、はじめて日本語は将来への生存権を持つだろう。
(大野晋『日本語と世界』より)
要約
@課題文のテーマ・・・日本語のあり方
A問題点・・・第4段落の下線部
第5段落の下線部
B結論・・・第8段落の下線部

<課題文のテーマに関する具体例のヒント>
@身のまわりでカタカナの言葉を多く見ないか。
元々は外国語で、日本語に訳されることなく、外国語の発音に合わせてカタカナのまま表記される言葉 で、意味のわからない言葉を書き出してみる。
「Jリーグのチーム名」や「MDの解説書」、「パソコン」や「ワープロ」など外国語を略して日本語を作っ
ていること。官庁の公文書に外国語のカタカナ表記が多く、意味が通じにくいという新聞記事があった
ことなど。
A古文の勉強で、同じ単語でも意味が変わったり、古い言葉が使われなくなったり、新しい言葉がつくら
れたり同じ日本語の変化の仕方について具体的な単語をあげる。
「浅まし」と「浅ましい」、「おぼゆ」と「覚える」、「驚く」など。「れる・られる」の言葉使いが変化しているこ
となど。
B小学校から今まで、どんな日本語教育を受けて、「日本語」の授業はどんなものだったか。日本語とい う授業時間はあったか。「国語」の時間はあっても「日本語」の授業はなかったこと。

<譲歩のパターンをつくる>
「YESかNO」と言い切ることができないテーマの場合
※小論文の「論理展開パターン」で使う「譲歩」は、自分の論に対する反論を防ぐために、
自分自身の意見に対立する意見や例外を前もって言っておくテクニック。

「譲歩のパターン」は・・・
「もちろん」「むろん」「確かに」などの語とともに、対立する意見や例外を書き、
その後に「しかし」「だが」「ところが」などの語ともに自分自身の意見を続けて書く。

まとめると・・<解答例>
 もちろん、国際化が進み、外国語は現在以上に日本語の中に使われていくに違いない。それにともない、 「アイディンティティー」のように日本語に訳すことの難しい語句が概念とともに輸入された場合は、カタカナで 表記したほうがほうがよいだろう。しかし、日本語で表現できる語句まで外国語で表現する必要はない。同じ 意味でわかりやすい語句が日本語にある場合は、日本語で表現すべきである。

12.小論文は“論理の遊び”と割り切る事も重要

ありふれた体験談では、採点者の目を引かないので、人と違うつくり話で差をつける
※身近な体験談や人から聞いた話では、ありきたりな内容になる事が多い

13.どちらにも理があると思えても、結論はどちらか一方に決める

例: 「ボランティア活動は必要か」という設問で、YESかNOか迷った場合
「ボランティアが必要でも不要」でも、どちらに“味方”するのかを決める。なかなか決められない場合 は、どちらの論理が展開しやすいか、よい説得材料を出す事ができるかどうかという観点から選ぶ。

   持っている材料がYES向きかNO向きかで結論を出す

14.一度決めた結論は途中で変えない

<途中で不安になる場合>
@反論が気に入ってしまう場合・・・
客観性を示すために、「確かに〜」と反論を書いたが、自分の意見より反論のほうが正しいように思え
てくる。そこで反論をさらに深めて、どんどん反論の立場で論を展開していて、気がつくと結論はNO
だったなどという場合
防ぐには・・・
一度決めたら結論を途中で翻さないと決める事

A自分が考えている説得材料に自信が持てない場合・・・
結論を別の意見に変えたくなるが、途中で書き直すと、最初に書こうとした内容より劣るケースが大半
で、時間制限にも間に合わない可能性も出てくる。
防ぐには・・・
一度筆を置いて、落ちついて最初から読み直してみると、具体例がどのようにおかしいのかが わかってくるので、具体例をテーマや結論に沿うように修正できる

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