受験本番に強くなる 7

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受験本番に強くなる 7 ミスを未然に防ぐ技術編

我々は勝負師ではないので、負けても何が原因で負けたのかを、追求することに意義がある。 本田宗一郎
「ミスをしない・ミスを防ぐ力」で確実に得点を加算

“ディフェンス力”で受験を制する

  1. 合格付近では、一つのミスが命取り
     多くの受験生は、直前期の追い込みでようやく合格ライン付近まで実力を伸ばし、そのまま試験本番を迎え、受かるか受からないかは五分五分で当日の調子にも左右される。ケアレスミスでの失点は命取りになりかねない。確実に解ける問題を落とした時点で“ジ・エンド”となる。
     短期間で「難問を解く実力」をつけるのは難しいが、「ミスをしない力」や「ミスを防ぐ力」なら直ぐにでも身につけられる。
  2. 難問に取り組むより見直す時間を優先する
     試験終了前10分間、最後の難問を残している場合は、相当の自信がない限り、既に解いた問題を見直し、ミスによる失点を未然に防ぐ方が、得点上積みの期待値は高い。
     時間が余っている場合でも、難問にチャレンジする前に、それまでの問題見直しでミスをなくしておけけば、余裕を持って難問に取組める。精神的余裕があれば、ひらめきも生まれる。
  3. 自分特有の“ミスパターン”を把握する
     「どんなところで、どんなミスをしやすいのか」は、人によって違い、それぞれ固有の“ミスパターン”があるので、特有のパターンを見つけ、克服する方法や工夫を実践することでケアレスミスは劇的に減らせるので、難問を一題解くよりもはるかに簡単で得点力強化に直結する。

“ミスの発見率”を高める工夫

  1. 試験中に“嫌な予感”がしたら、△印をつけておき後で見直しをする
     「試験中どうも自信がない」と思った設問には、とりあえず△印をつけておき「後で必ず見直す」。
     問題数や設問数が多いと、見直し時間を確保していても、全てをチェックすることは不可能なので“ミス疑惑”の濃厚な問題だけをピックアップし、見直しの効率化を図る。
  2. 解いた直後でなく、時間を空けてから見直す
     「何回も見直しながら解いたのにミスしてしまった」・「ちゃんと見直したのにミスを発見できなかった」などの“ミスの見逃し”が多い人は、見直しのタイミングをずらす。問題を解いたら直ぐに見直しをせず、別の問題を解いてから見直すようにすると、時間を空けることで、間違った思い込みがリセットされ、ミスを発見できる可能性が高くなる。

ミスを防ぐための時間配分

  1. 「解答時間」と「見直し時間」を分けて考える
     「制限時間80分・大問数4」の試験問題なら、大問1題に平均40分「解答に要する」と考えると、見直し時間が取れなくなるので、大問1題に20ふん配分する場合は「解答時間15分・見直し時間」のように見直し時間を確保しておく、問題の形式や難易度の頼異なるが、基本的に「制限時間の1~2割」を見積もっておくと、80分の制限時間なら、10~15分を「見直し時間」として確保する。
  2. 解けそうにない難問を捨て、見直し時間を確保する
     試験では満点を取る必要がなく、基本から基礎レベルの問題を確実にミスなく得点できれば、合格ラインは越えられる。
     特に数学では、よほど易しい問題が並んでいない限り、制限時間内での“全問完答”は期待できない。医学部を除くと難関大学の2次試験の数学は5~6割取れれば十分である。  解答の精度を上げるために、難問を丸ごと捨てることで、「解答時間」と「見直し時間」に余裕ができる。直前期の演習では、見直し時間を考慮した時間配分で、場合によっては難問を捨てた“本番戦術”を練り上げる。

マークミスを防ぐテクニック

  1. マーク式解答では、大問ごとに“最後の番号”を確認する
     マークミスを防ぐには、大問の最終設問を解いてマークした時点で、問題冊子の「解答番号」と解答用紙の「解答番号」の一致を確認する。もし一致していなければ、どこかでマークミスをしていることになり、早い段階でミスを見つけ修正できるので、解答欄がずれることがなくなる。
  2. 終了10分前になったら“最終チェック”する
     大問ごとの解答欄にチェック確認作業以外に、全ての問題を書き終えた時点での最終チェックを必ず実践する。
     最終チェックでも、“最後の番号”の確認から入り、ここでずれに気づいたら、見直しの修正作業に時間がかることもあるので、「終了10分前」になったら、解答作業の途中でも、いったん中断して最終チェックをする。残った問題は。確認後に解けばよい。
努力した者が全て報われるとは限らない。しかし、成功した者は皆すべからく努力している。 森川ジョージ

見直し時間を確保するために

  1. 解答のスピードを上げるトレーニングをする
     直前期の過去問演習は、「見直し時間」の確保をテーマに、問題を解くスピードを上げる練習に力を入れる。特にセンター試験は、設問数が多い割に制限時間が短めなので、どの科目も“時間との闘い”になるので、のんびり解いているとあっという間に“時間切れ”でアウトになってしまう。
     問題を早く解ければ、それだけ見直しの時間を増えるので、見直しの時間が増えれば、それだけミスを発見できる確率も上がる。「本番の制限時間×0.8」で問題を解き切れることを目標に入念にトレーニングを積んで本番に備える。
  2. 早め早めの対策で本番に備える
     設問を早く処理するには、英語なら英文の速読力、数学なら迅速・正確な計算力の向上が欠かせないが、スピードを追求するあまり、読み方や計算が雑になりミスが増えるのでは本末転倒。
     例えば、「単純な知識問題は1問10秒で解く」「問題文より先に設問を読む」「図やグラフを素早く描く練習をする」などの“本番戦術”で埋め合わせる。限界があるのでできるだけ早い時期から取り組んでおく。

見直しの効率化を図る

  1. 後で見直すことを前提に“考え方の痕跡”を残す
     問題を解くときには、「どの問題を・自分がどう考え・どうやって解いたのか」がわかるような“痕跡”を残しておく。
     例えば、数学の余白計算では・・・
    「仕切り線を書く」「問題番号や小問番号をふる」「計算の途中式も含めて書く」「導いた答えに下線を引く」などを心がけることで、圧倒的に見直しはしやすくなる。
    ※余白がゴチャゴチャして醜かったり、途中式が省かれていたりすると、それだけで見直し作業が難航し、ミスを見逃しやすくする。
  2. 日頃から、選択肢を選んだ“根拠”を明確にする習慣をつけておく
     選択肢を選ぶ正誤問題では、「この部分は正しい ○」「ここはまちがい ×」「これは不明 △」など、選択肢を読みながら判断したことを記号で表して書き込んでおく。
    例えば、英語の長文問題を読むときは・・・
    段落ごとの内容を簡単なメモにして書き込む。
    下線部和訳の問題では・・・
    主語(S)や動詞(V)、目的語(O)など英文中に書き込んでいく。
    “考え方の痕跡”は、後で見直しする時の手がかりとなり、ミスを発見しやすくし、選択肢や答案の再検討にかかる時間も減らしてくれる。

“史上最悪のミス”を完全防止

  1. 超基本的な“うっかりミス”は見逃しやすい
     自信と過信、慢心は紙一重で、過信や慢心はミスを誘発する原因。特に、氏名や受験番号、選択科目の記入といった単純な“事務作業”でミスが起きやすい。
    例えば、センタ試験の数学の選択科目では・・・
    「数Ⅰ」と「数ⅠA」の問題で、本来「ⅠA」を解くべきなのに「Ⅰ」を解いて“撃沈”してしまう受験生が、毎年必ず出てくるそうである。
    極度に緊張する試験本番では、個の手に“考えられないミス”をする受験生が必ずいる。
  2. “事務作業”は最初に2回、最後に1回必ず確認する
     ゆったりした動作は心を落ち着かせるので、試験開始直後はパッパッと記入せずにひと呼吸おいてから氏名や受験番号の記入などの“事務作業”を始める。
    試験終了の最後の10秒で、氏名や受験番号などをもう一度チェックしておけば安心。
人間の運命を変えようと思ったら、まず日々の習慣から変えるべし。 松下幸之助

視覚の混乱によるミスを防ぐ

  1. 正確な図を描ければミスを減らせる
     数学の図形問題では、与えられた条件に合う図を自分で描かなければならないことが多く、描けなければ、問題が解けない。条件に合う図が描けても、円がいびつだったり、線分の長さに日がいい加減だったりすると、視覚的な混乱を招いてしまう。きちんと描いた図で角度が60°前後なのに、計算して出てきた角度が30°だったら、明らかにどこかでミスをしているとわかる。日頃からフリーハンドで図をきれいに描く練習をしておく。
  2. 2本の鉛筆できれいな円を描く方法
     鉛筆を2本持って、片方の鉛筆を軸にして動かさず、紙を一周させる。

ミス防止の意識と技術を高める

  1. ミスの原因と対策を書いたノートを作る
     ケアレスミスは“精神論”ではなくせない。ミスは“努力と実践”でなくす。
    まず、「ミスの原因」を突き止める。その上で、「同じミスをしないための方法や工夫」を考え、普段の勉強で実践し検証する。その積み重ねで、ケアレスミスは劇的に減らせるので、「ミスノート」を1冊用意し、自分のミスの原因を追究し、どうすればそのミスを防げたのかを考え、ノートに書く。
  2. 「ミスノート」で固有の“ミスのパターン”と具体的な対策を役立てる
     「自分にどんなミスが多いのか」「何故そのミスをしてしまうのか」が事前にわかっていれば、本番でも身につけられる。「あっ、ここはよくミスするとこらだから慎重に」とミス防止の意識が高くなる。
    「ミスノート」を会場に持ち込んで、最低3回は読んで試験に臨む。

“見直しでミス”を防ぐ

  1. ミスでの動揺が、さらなるミスを誘発する
     「ミスに気づいて解き直したのに間違えた」「本当は合っていたのに、見直しの計算ミスで点を失った」など、ミスを見つけると動揺し焦りや不安が加わり、さらなるミスを誘発する危険性が高まる。
  2. 気持ちをリセットしてから慎重に見直す
     ミスに気づいた時は、まず気持ちを落ち着かせることを最優先に考え、ゆくりと深呼吸をする。
    「ミスの発見」は「しまった」ではなく、「やった」得点を増やせる“ラッキーチャンス”だとプラス思考で考える。気持ちをリセットし、落ち着いてから、慎重に解き直し、不安なら「解き直しの解き直し」を2回やっておく。2回の解き直して、それぞれ違う答えが出てくることもあるが、この場合はいったん保留にしておき、別の問題を先に見直しを済ませ、いったん脳をリセットしてから解き直す。

“写し間違い”のミスをなくす

  1. 解答は“至近距離”から2回確認する
     解答欄に記入する際の“書き写しミス”や余白計算する時の“写し間違い”など、意外に気づきににくいので、具体的対策を考えておく。
    対策・・・
    「問題冊子と解答用紙」や「問題と余白」を違づけておくと、解答を写すときの視線移動が少なく、見間違いのリスクが減少する。
    計算余白が問題の下にある場合・・
    問題用紙を折り曲げるようにして、余白と問題をぴったり寄り添わせると、見間違いや勘違いによるミスを防ぎやすくなる。
  2. 解答は「二方向の指差呼称」でダブルチェック
     確認作業は、問題冊子に書き込んだ答えを見て、解答欄と同じか投下をチェックする。その際は答えを指でなぞりながら、小さな声で答えをつぶやくと効果的だ(「指差呼称」)。次に、解答欄の答えを見て、同じように「指差呼称」で問題冊子に書いた答えと照合する。

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